Weather Learning Diary

日常的な気象予測や天気図理解ができるようになりたい気象勉強中の社会人ブログ

気象予報士試験合格までの軌跡①

 

先日,3回目の受験にして第63回気象予報士試験に合格したことを報告しました。

 

今回は忘れないうちに,これまでの私自身が合格するまでの流れを少しばかり振り返っておきたいと思います。読み物として読んでもらっても良いですし,勉強の参考にしてもらっても良いですし,反面教師にしてもらっても良いので,ご興味あればお付き合いください。

 

 

はじまり

 きっかけは知り合いの方が気象予報士になったと聞いたことから始まる。噂には合格率が数%の難関資格と聞いたことはあったが,気象予報士試験って特に何の経験や条件もいらずに受験することができるんだな,と心の中で思ったことを覚えている。しかしその時は,なら私も気象予報士試験を受けてみようという気分には1ミリたりともならなかった。これまで気象というものに興味をもったことがなかったのだ。

 しばらくして私が気象学を勉強することになったのは,本屋でウィンドウショッピングしながら,たまたま資格取得コーナーの前を通り過ぎた際に,ふと頭の中に先の出来事が思い出されて一冊の参考書を手にとったからだ。

  『イラスト図解 よくわかる気象学』

 パラパラと頁をめくっていくと,数式が多めだが,意外と難しくなさそう。高校は理系クラスに所属し,数学と物理が割と得意だったので,その辺りは親和性が高そうだと,なんとなく直感が働いた(ただし,大学は理系に進んだものの,数学も物理にも縁のない分野を専攻し,勉強もほとんどしなかったため,高校数学・高校物理でほぼ理解がとまっている)。

 その一冊を購入して帰宅。結局一週間もしないうちに本を読み終えてしまった。そして「気象学って思っていた以上に面白いな」って思ってしまった。それがすべてのはじまり。

 

学習スタイルの確立

 その体験を受けて,少しずつ気象学の勉強を開始することになる。今考えると,別に勉強するのが気象学である必然性なんてなかったように思う。たまたま手に取ったのが気象学の本だっただけで,あのとき仮に「建築学」や「地政学」の本に面白みを感じていたら,もしかしたらそっちの方向性で勉強を進めていたかもしれない。全く知らない世界を学ぶことで,自分の視野が広がるような感じがして,それは結局なんでもよかったのだ。

 

 さて,少しばかりちゃんと勉強してみるとするか,と思ったは良いものの,果たしてこの勉強を継続していけるのかが不安になる。別に飽きたら止めてもいいのだが,最初から諦めること前提で勉強を始めるのも癪なので,社会人がどのようにして勉強しているのかをとりあえずググってみた。スクール通学,通信講座,独学などがあるようだ。

 会社終わりや休日にスクールに通ってお勉強なんて絶対無理。通信講座があるようだが,お値段がどこも高い。おそらくZ会みたいなものなんだろうけど,中学時代にZ会から届く教材が机の片隅に束となって溜まっていたことを思い出した。おそらく向いてない。

 で,結局は独学で勉強するのが最も私に合っていると判断。せっかく学びたいことがあるワクワク感を,スクールや講座を受けることにより生じる勉強への義務感で潰したくないなと考えたためだ。ちなみに,このときの私は,「気象について詳しくなりたい,日々の気象を予測できるくらいにはなりたい」のであって,気象予報士試験の受験は本気では考えていなかった。そういう意味でも独学で十分だと思っていた。

 ただ,参考書を眺めて勉強しても,単調ですぐに飽きが来るだろうことは予想できた。そこでブログを通して勉強内容を発信しようと思いつく。アウトプットを通して頭の整理もできるし,間違っていることを書いたら,もしかしたら詳しい人が指摘してくれてフィードバックももらえるかもと期待したからだ。

 

気象予報士試験受験への芽生え

 2022年12月から気象の勉強を開始。会社の年末年始の休暇ともかぶっていたので,ここで一日1~2時間程度は気象の本を読み,ブログで勉強内容をまとめていた。社会人になって机と向き合う習慣なんか一つもなかったので,慣れるまで苦労したことは記憶している。最初の方は机の前に座るのもキツかったので,寝転びながら勉強していた。

 物理と化学については学生時代に学んだことをある程度は記憶していたが,地学はまったく習った記憶がなく,台風の回転方向が時計回りなのか反時計回りなのか,前線とは何なのか,警報と特別警報は何が違うのか,何も知らない状況からのスタートだった。

 年が明けて2023年になると,仕事もはじまって平日はほとんど勉強せず(できず),土日のどちらかにまとめて数時間勉強して,ブログで勉強した内容を発信・整理していた。

 

 そして,少しずつ勉強リズムも掴み始めた2023年3月ごろに,気象予報士試験の受験を真剣に考え始める。そこそこ勉強が継続できているという手応えもあった。また,それまで気象について詳しくなりたい,という漠然としたゴールを持っていたものの,どこまでやったら満足できるかが自分の中で非常に曖昧だった。気象予報士資格がなくても気象に詳しい人は世の中にたくさんいると思うが,気象予報士試験に合格できる人は,気象についてある程度の知識をもっているはず。そう考えると,気象について詳しくなりたい,という目標は,気象予報士試験に合格することとほとんど同義のように感じられた。

 そこから,(気象予報士試験合格を目指す人が一度は思い描くように)「半年程度の勉強で一発合格!」という華々しい妄想を描くわけだが,実技試験の問題を購入してみてその夢は儚く散ることになる。「社会人の傍らの勉強で,あと数か月でコレを仕上げるのは無理だな。。」

 とりあえず2023年6月に一般知識の教科書を一周。たまに過去問にも手を出したが,基本的には教科書中心だった。今から思えば,過去問をもっと中心に据えて勉強しても良かったようにも思う。ただ,勉強開始当初は気象予報士試験を受験することは本気で考えていなかったので,過去問研究が遅れたのはしょうがない点もあったと思う。また,ブログで勉強内容を発信して自分の知識蓄積に活用していたものの,きちんとしたノートをとっていなかった。これも試験を受験する立場に変わると,裏目に出た。やはりノートに自分の手で考えを整理することは重要だ。デジタルよりもアナログの方がはるかに記憶の定着が良いと思う。

 本格的に予報士試験の受験を決意した後の2023年7月から8月にかけては,半分以上残っていた専門知識をとにかく詰め込む。夏休みが数日取れたので,そこで1日4〜5時間くらい勉強した。それ以上の勉強は私には無理だった。

 

初めての気象予報士試験

 2023年8月,人生初の第60回気象予報士試験に臨む。実技試験の対策は結局手が回らず,一発合格できる確率はこの時点で限りなくゼロに近かった。そのときの受験報告は以下を参考。

weatherlearning.hatenablog.jp

 試験中に問題を解いていて厳しいものがあったが,一方で全く分からないわけでもなかった。もしかしたら学科試験がどちらも合格できているかもしれないし,不合格かもしれない。そんな絶妙な手応えだった。答え合わせは怖くてできなかった。

 一方,実技試験は答案用紙の一枚目以外はほとんど白紙同然だった(白紙だと点数は確実にゼロなので,とりあえず何か書いておいた)。それほどまでに何も分からなかった。

 

 試験が終わって合格発表までの一ヶ月間はあまり勉強に身が入らなかった。勉強している中で,解答の間違いに気づくのが怖かったというのもあるし,試験の解放感をもう少しだけ味わいたかったというのもあった。

 

試験結果の返却

 10月になると結果が発表された。オンラインでも見れるようだが,私は結果をハガキで知った。ドキドキしながらハガキを開いたものも虚しく,どちらも「否」とだけ書かれていた。自分を否定されたようで,少し悲しくなった。

 学科がどちらも合格しているかもしれないという,少しの期待は心のどこかにあったのだが,残念ながら現実はそう甘くはなかった。

weatherlearning.hatenablog.jp

 

 ということで,初めての気象予報士試験はひとつも合格することはできずに,全滅という結果に終わった

 

 後日,自己採点をした結果,一般10点,専門9点だった。どちらもあと1,2点で合格点だったという,これまでの勉強時間を考慮してもそれなりに善戦している結果だった。

 次の試験では合格を掴み取ろう。そう思って再び勉強を始めるべく,机に向かった。

 

 

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ここまでが人生初めて受けた気象予報士試験の結果までの道のりでした。長くなりそうなので,次回に続きます。