受験と暗記と気象災害
明日は第60回気象予報士試験のようです(他人事)。あ,私ちなみに今回初受験します。
「今さら勉強してもそんなに変わらんだろう」というふうに割り切って,非常に穏やかな境地に達しております。
とはいっても,何もしないのは不安でもありますので,得点源になり得る「暗記モノ」についてパラパラと教科書をめくってはいるのです。
でもね,気象災害のところを眺めていてもやはり頭に入ってこない笑。
雨一つとっても,『大雨警報』だとか,『大雨特別警報』だとか『記録的短時間大雨情報』だとかいろいろあるんですよね。
ニュースでも良く流れる注意報や警報ですが,こんなにいろんな種類があったら逆に分かりづらいんじゃないのって思ってしまいます。
で,気象情報関連のニュースをネットで見ていると,こんな記事を見つけました。
2年ほど前の2021年の記事なんですが興味深く読み入ってしまいました。
気象庁の中の検討会について取材した記事らしいんですが,この時点ですでに情報が多すぎて分かりにくいことが指摘されていたようです。
この記事では『顕著な大雨に関する情報』(2023年の6月から提供開始)という,線状降水帯による危険をいち早く伝えるためのお知らせに関する議論についての話が載っています。線状降水帯について伝えるはずなのに,タイトルに線状降水帯の言葉が一つも出てこないのは分かりにくいんじゃないのって話が議論の一つに挙がっているんですが,まぁごもっともな意見だなぁと思ったりするわけです。
『記録的短時間大雨情報』だって『大雨特別警報』との違いを明確に説明できる市井の人はなかなかいらっしゃらないでしょうし,いろんな注意報を出すことで様々な現象に対応する柔軟性が生まれるのはメリットかもしれませんが,それが原因でそれぞれの警報の意味が希釈されてしまうのであれば本末転倒な気もしてきます。
気象庁の方が国民の命を守るために知恵をしぼって考えたいろんな気象情報が,逆に分かりづらくなってしまっているのであれば,そんな皮肉で悲しいことはないでしょう(気象の学習を始めて半年ちょっとの初心者が何を言っているのかと怒られそうですが)。
で,あまり専門科目の理解が進んでいないにも関わらず,目に入ってきたニュース記事を読んで大いに脱線して,こんなことを試験前日にぐだぐだと考えてしまっているのですからなんと呑気なことよと我ながら呆れてしまいます。
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さて,今回の試験は実技試験については全くノー勉ですので,こちらは捨てていますが,とりあえず雰囲気を味わうために実技試験は受けてこようかなと。
一般知識と専門知識は不安だらけなんですが,結果はどうあれ初めての受験ですのでとにかく楽しんでこようと思っています。
では。