この1ヶ月間は気象についてほとんど勉強せずに,土日休日はお出かけしたり,家でゆっくりしたりと,あまり頭を使わずに過ごしておりました。
しかしながら,勉強をほとんどしなくなると,なんとなく張り合いのない生活にも思えてきます(とは言え,これまでそんなに日々勉強してたのかと問われると,胸を張って「してた」とはとても言えませんが)。
仕事以外の勉強に時間を費やすことは,意外にも,仕事自体のリズムをつかむのに良いサイクルを生み出しているのかもしれないと,最近気がついたのでした。
通勤時間に本をパラパラと読み,帰宅はだいたい20時ごろですが,その日の余力が残っていれば少しだけ勉強する。知らないうちに,作業効率を考えて行動していたのかもしれません。
さて,この1ヶ月は机に向かっての勉強こそほとんどしませんでしたが,何冊かの気象の本は読みました。
まず1冊目が『天気の不思議を読む力』(トリスタン・グーリー著)。著者は気象学の研究者ではなく,探検家です。
日常の身近に存在する,雲の動きや風の変化などの「微気象」について,具体的な例を挙げながら天気を読むコツについて書かれています。気象予報士試験の一般知識を一通り勉強した人であれば,容易に理解できる内容です。
気象に興味があったとしても,実際に空を眺めて雲の動きの変化を観察することは時間のない現代人にとってはなかなか難しいことですよね。この本では,こういう点に着目すれば良いといったちょっとしたコツが書かれていますので,それくらいならできるかも,と読み手に思わせてくれます。
何より,探検を通して蓄積された豊富な体験談が面白い。こういった科学読み物が私は大好きなのです。
2冊目が『沸騰する地球』(ニュートンプレス)。
世界各地の異常気象とその原因と考えられている地球温暖化について,写真を用いて分かりやすく解説されています。2023年7月,国連のグテーレス事務総長が「地球沸騰化」という表現を用いて,地球温暖化の進行に警鐘を鳴らしたことは記憶に新しいですね。
こういった本を読むと,地球の温暖化は楽観視できない危機的な状況であることを改めて突きつけられます。
9月も終わろうとしていますが,この1ヶ月も先月に引き続いて猛暑日が続き,観測史上最も暑い9月になりそうな勢いですね。
EUの研究機関が発表したことには,今年2024年の6〜8月の北半球は史上最も暑い夏だったそうです。気象庁も今年の日本の夏は昨年と並んで最も暑い夏であることを発表しています。これも地球温暖化の影響が大きいと考えられています。
来年以降もこの暑さが続くようなら,(私が大好きな)太陽が燦々と輝く眩しい陽光降り注ぐ夏の季節は,暑くて外出できない灼熱の季節へと認識を新たにする必要がありそうです。
そんな過酷な夏にするのを阻止するためにも,温暖化防止に何ができるかを我々が小さいながらも少しずつ考えることが重要になってきますね。それはなにも我慢しろと言っているのではなく,まずは過度にやりすぎていること(冷房の設定温度が低すぎる,過剰に食べ物を買って腐らせる,寝落ちして夜中を通して室内電気をつけっぱなしにする,近くのコンビニに行くのにも車を使う,などなど)に目を向けて,徐々に減らしていくことから始めるのが良いそうです。